エコミナミ、既設窓に適用可能なPC製二重窓パネル

床暖房システムなどを展開するエコミナミ(本社・東京都稲城市)は、既設の窓に適用できるポリカーボネート(PC)製の二重窓パネル「まどりーど」の拡販に拍車をかける。

断熱性能向上による省エネ・節電効果が期待でき、遮熱・UVカット性も兼ね備える。原状復帰が可能なため、賃貸住宅にも取り付けられる。今年2月に特許を取得して以降、環境省や東京都の実証・評価事業に選ばれて注目度は急上昇。販売施工店網も充実させながら、「今後数年間は倍々ペースで大きく普及していける見込み」(佐藤央社長)と強気の構えを示している。

割れにくく、断熱効果の高い樹脂パネルを窓の断熱に使うアイデアは古くからあるが、樹脂は温度変化により膨張するため、テープ類だけでの固定では剥がれやすく、ビスで固定すると割れやすくなる。恒久的な取り付けが困難だった。同社は特殊な形状のクリップの開発により、しっかり固定しつつ、樹脂の膨張に追従させることに成功し、商品化につなげた。既設の窓を傷つけないため、取り外せば元の状態に戻せる。

販売施工店が現地で採寸した後、カットした状態で納品されるのでそのまま施工できる。価格は180×90㌢㍍サイズで3万6000円。カラーは、クリア、ブラウン、グレイの3種類。カラーにより遮熱効果は若干異なるが、一般的な複層ガラスよりも熱伝導率は低く、遠赤外線カットにより輻射熱も抑えることで、高い省エネ効果を発揮する。

同社がRC造14畳の建築物で行った検証実験(実施時期は1月)によると、まどりーどを設置した場合、節電率は35%に達し、月間節電金額は5000円近くに達した。熱線カット機能から暑い夏にも効果を発揮する。

黄変しにくい樹脂を使用しており、10年以上しても外観の異常はない。遮音や吸音機能ももつため、快適な居住空間の実現につなげられる。さらにはPCがもつガラスの200倍という破損強度により、窓ガラスの破損によるけがや不審者の侵入リスクも軽減できる。

3年前からエリア限定販売を開始し、戸建て・集合住宅だけでなく、保育園や病院、介護施設等にも多数の導入実績がある。3月に環境省の環境技術実証事業に選定、9月には新規性に優れる中小企業の製品普及を支援する東京都のトライアル発注認定制度の認定商品になり、10月だけでも都立高校や福祉施設、事業所など多数の導入が決定している。

 

化学工業日報